麻酔科初期研修 獲得目標


一般目標

  1. 麻酔科に関連したプライマリケアに必要な手技と、急激な循環・呼吸変動への対応の仕方、考え方を身につける。

  2. スタンダードプリコーションをはじめとする、感染対策の基本を身につける。


行動目標

  1. 気道閉塞の判断ができる。

  2. 基本的な気道確保の方法を理解し、行うことができる。(バッグ&マスク、喉頭展開による気管挿管、経鼻・経口エアウェイ挿入)

  3. 適切な部位を選択し、末梢静脈路を確保することができる。

  4. 腰椎穿刺の方法と合併症を理解し、行うことができる。

  5. 脊髄くも膜下麻酔、硬膜外麻酔に伴う循環変動を理解し、対応することができる。

  6. 昇圧薬の種類と初期投与量がわかる。

  7. 術後鎮痛の種類と適応、リスクについて説明することができる。

  8. 血液ガス分析を行い、その結果を解釈し、対応することができる。

  9. 様々な手技、患者対応に際し、スタンダードプリコーションを遵守できる。

  10. 手術部位感染予防のための、抗菌薬の選択と投与方法、体温・血糖管理の目標値がわかる。


 2ヶ月間で担当する麻酔件数はおおよそ40~60件です。術中管理の他、術前・術後回診や、手術予定患者のプレゼンテーション、ICU入室カンファレンスなどを行います。臨時手術には積極的に参加して頂きます。

 習熟度に応じて、ラリンジアルマスクによる気道確保やトラキライト・ファイバー挿管、神経ブロックなどの手技も学び、分離肺換気やフルストマック症例の麻酔などにも関わっていきます。


2008.10.01 Version 1.0 Wakisaka